影の境界線 - 異世界干渉編

55 -更なる亡命者

影の境界線 -異世界干渉編- 55 -更なる亡命者

 ケケイシの気がかりは、もう1つあった。

 出会った頃には極わずかだった血の臭いが、リルフィーの体のどこかから強く漂ってきていることだ。出血の部位はおおよそ、わかっているけれど自分がそこを見るのは差し障りがあると感じており、治療できる医師に診てもらいたいのである。

 血の臭いは徐々に強くなってきているのは確実で、寝かせたベッドの白いシーツに血が滲みだす。

小説家になろう
https://ncode.syosetu.com/n6623ip/56/

カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16818023212598385317/episodes/16818093088675964853

スズリにてグッズ作成も始めました!https://suzuri.jp/RNS
月光国公式物販部の闇蟲のウデースタンダードTシャツ https://suzuri.jp/RNS/16850726/t-shirt/s/mixgray?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=item_detail_share

前へ ・ 次へ

-影の境界線 - 異世界干渉編
-, ,

執筆者:

関連記事

31 -合成生命体

 新月丸は「今後、どうしようかな」と考えながら砂漠を歩く。  日が落ちてきたので暑さは随分とやわらいだ。  寧ろ、これからの時間は寒くなってくるのだろう。  日が落ち始めると砂漠はあっという間に寒くて …

52 -各々の帰り道

影の境界線 -異世界干渉編- 52 -各々の帰り道  ケケイシが始末したのだから「助けるに見合わない相手」だったのだと新月丸も判断し、あとは砂漠での自然分解に任せる。  死体からさほど離れていない所に …

ーお知らせー 41 -現世でのリック宅

今までこちらにも記していたのですが、昨今のAI問題もあり、今の自分の時間的余裕から考えて、ワードプレスを弄ってAI閲覧を防ぐのは困難と判断しました。今後は掲載している外部サイトへのリンクを貼る事にいた …

28 -悪い顔

 何か大きなものが上空から川へ落ちる大きな音がする。ケケイシがそちらを見ると同時に雨のように水飛沫みずしぶきが降ってきた。  新月丸から「この水は大丈夫だ」と言われたものの、やっぱり気になる。さっきは …

24 -追跡者

 書簡を携えたドラリンは真っ直ぐ、ハーララを目指す。  王より早く、それを届けるという任務を果たさなければならない。  いつも愛用している小さな鞄に大事な手紙を入れ落とさないようにした。  ドラリンは …

自動販売機の水

短編小説「ヨルノコエ投稿作品シリーズ」この物語は「水」から始まった… » 続きを読む

kazari

カテゴリー

kazari


お問い合わせ

お問合せ