影の境界線 - 異世界干渉編

54 -亡命者

影の境界線 -異世界干渉編- 54 -亡命者

 叫び声を上げたのは嫌雪けんせつである。
 嫌雪はウデーと面識がないので、驚くのも無理はない。

 どうにもウデーの外見は命を有する存在に、一定の恐怖を与えてしまう造形なのはウデー自身も了解している。闇蟲にとって人は本来、捕食対象だ。人間種が恐怖をおぼえるのは、本能に基づいた感情の可能性はとても高い。

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