「 影の境界線 – 異世界干渉編 」 一覧

11 -光熱神

「私の命令を届けたか?」 1人の男が平伏する床より数段、高い位置にある椅子に座っている主が淡々と話しかけた。 ここは一般国民使用人が主に謁見する部屋。 特別な石を磨き上げた床と壁。天井には見事な絵。 …

10 -うつしよの幸せ

 やっとこの時間が来た。  俺にとって最も心安らぐ時間だ。  少し前までは1人で寝ていたし、もっともっと前は掃き溜めみたいな所で過ごしていた。  しかし今は違う。  決して失いたくない、護りたいと心か …

09 -神の感情 王の意志

 緊張した表情でクレアが渡してきた手紙…いや、これは手紙と呼べる代物ではない。  自分はお前より遥かに高みに居る、という自信と力の強さからくる不遜さが滲み出ている命令書だ。  俺以外の者。クレアやタロ …

08 -国王と手紙

「なんだなんだ〜?いつもより固い声だったなぁ?」  緊張感なく、いつも通りのんびりした口調で戻ってきたその人は月光国の王。  成人男性としてはとても小柄。  童顔という言葉がとても似合う。  黒い短髪 …

07 -異世界とは

 王に書簡の件を伝え、帰ってくるのを待っている。  私はその間、何度かそれを読み返した。  文章から不満がひしひしと伝わり紙は強い魔素を発し、それは威圧感を放つ。  王は彼方あちらの世界に関わっている …

06 -アルバイト

 これからリックの代わりにしているアルバイトへ向かう…のだが。  この世界の夏はとにかく暑い。  温暖化が進んでいる、と言われているようだ。  だからこの世界は二酸化炭素削減がどうこうと騒いでいる。 …

05 -月光国

 平和な日々が続いている城の内部では王に選ばれ国政に携わる者が今日も働いている。  広い城に対して働く者の人数はとても少ない。  仕事量に比べて人は圧倒的に足りていない。  今は王と王の側近2名が信頼 …

04 -彼方と此方

 広い空  広い大地。  それはどこまでも続く。  開発が何もされていない手付かずの地がとても多い。  山があり谷があり森があり砂漠があり…湖や川、海。  そこには危険な沼地に迷宮もある。  夜になれ …

03 -改悪と私

 モナナがまた改悪した!  モナナは外資系大手通販サイトで私はここに出店をしている。  ここの改悪により何度も痛い目を見てしまう。  今回も…  利益率が下がった!  売り上げも下がった!  勝手に販 …

自動販売機の水

短編小説「ヨルノコエ投稿作品シリーズ」この物語は「水」から始まった… » 続きを読む

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